2018年9月14日金曜日

turezureー天狗石の謎(2018/9/13)

買い物に行く途中で、石のようなものを祀っているお家があるのを見て、覗いてみました。様子をうかがっていると、家の中からおばあさんが出てきて言うには、これは「天狗石」と言って大雄山から飛んで来たのもので、100年(?)ぐらい前からある。ここの土地は以前石鹸工場の跡地で、石は最初は地面にあったが、次第に土の中に埋もれわからなくなっていた。ある日祈祷師がこの場所を掘れば大雄山から来たセッケンの形をした石が出てくるので祀れと告げたと言います。おばあさんが(85歳)4,5歳の頃には祀られていたと言います(大雄山最乗寺には天狗伝説があります。弟子の道了尊者は了庵禅師が最乗寺を建立すると聞いて近江の三井寺から天狗の姿になって飛んできて、谷を埋めたり岩を砕いたりして寺の建設を手伝いその後寺の守護神として祀られています。一方曽我の竺土寺には了庵伝説があり、鷲が了庵の袈裟をさらっていまの最乗寺にあたる場所の松の大木にかけたが、下に落ちて追ってきた了庵の肩に掛かったのでこの場所に庵をむすんだという。寺の隣りには保命神社があり祭神は道了であります「小田原の史跡川東版p-52参照」)。この石は天狗が岩を砕いたときに飛んできたものなのかどうか、そういう伝説に少しでも関連あるかどうかはわかりません。想像するのは楽しいです。個人の家ですが「石」を祀っているのは珍しいと思います。浅間神社などは富士山の溶岩をご神体にしているのはよくあることです。余談ですが小田原にも浅間神社はいくつかあり、いずれもご神体は富士山の溶岩からできている石です(「小田原の神社巡り参照」)。

左の祠の中には天照大神・水神・地神が祀られています
おばあさんは毎日お祈りをしてます。「家内安全、交通安全」で御利益はあるみたいです。

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