2019年6月26日水曜日

turezureー「血圧が高いと死亡率も高い」ことの疑問(2019/06/26)

2019年6月8日のブログで血圧のことを取り上げましたが、単に血圧が高いと死亡率も高いのでしょうか?
よく出される図が以下の図です。一見すると血圧が高いと死亡率が高くなっていますが、
肝心の 年齢の区分がありません。
縦が死亡率・横が血圧(左方が低、右方が高)
ところが年代別にすると全く違うことがわかります。
上が80代・一番下が59歳以下
これを見ると全年代(50代以下、60代、70代、80代)にわたって血圧の高低と死亡率とはあまり変わりません。血圧が高い群には高齢者が多く、低い群には若い人が多いので、
年を取ると血圧が上がる、年を取ると死亡率が上がる(これは当然です)ということが同時に起こっていることになりました。単に血圧が高いから死亡率が高いのではなかったのです。
次図:健常人は加齢に伴い血圧が上がる統計データ:総死亡率が上昇し始める収縮期血
   圧を年齢別に求めた。
収縮期 65~74歳で170付近
    45~54歳で145付近


拡張期
 各個人の本当の最適血圧はわからないのにもかかわらず、検診基準値に合わせられると、自分にとって丁度良い血圧なのにクスリで無理矢理に降圧させられている場合も充分あり得ることになります。

出典:大櫛陽一著「高血圧のほとんどは薬はいらない」角川新書 2014


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